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楽天ひかり :料金、速度、申し込みから解約まで徹底解説

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更新日: 2025年7月18日

1. はじめに:楽天ひかりの全体像

楽天ひかりは、楽天モバイルが提供する光回線サービスです。NTT東日本・西日本のフレッツ光回線を利用した「光コラボレーション」モデルを採用しており、プロバイダ料金が月額料金に含まれている点が特徴です 。楽天エコシステムとの連携が強みで、楽天ポイントの還元率アップなど、楽天サービスを頻繁に利用するユーザーにとって特に魅力的なサービスとなっています。

2. 料金プランと初期費用を徹底解説

楽天ひかりの料金体系は、戸建て向けとマンション向けのシンプルな2つのプランで構成されています。初期費用には事務手数料と工事費が含まれますが、特定のキャンペーンを適用することで工事費が実質無料になる場合があります。

【表1:楽天ひかり 月額料金・初期費用一覧】

項目 ファミリープラン(戸建て住宅) マンションプラン(集合住宅) 備考
月額料金(税込) 5,280円 4,180円 プロバイダ料金込み
初期費用(税込)
契約事務手数料 3,300円 3,300円
新規工事費(派遣工事あり) 22,000円 22,000円 配線調整ありの場合
新規工事費(派遣工事なし) 11,660円 11,660円 回線種類/端末変更ありの場合
新規工事費(無派遣工事) 3,300円 3,300円
初期登録料(新規) 880円 880円 工事費とは別途
初期登録料(転用・事業者変更) 1,980円 1,980円 工事費は原則不要
工事費0円キャンペーン 最大22,000円割引 最大22,000円割引 2025年3月開始、申し込み月の翌月以降工事完了が条件
工事費分割払い(総額) 19,800円(825円×24回) 16,500円(687円×24回) 実質無料キャンペーンの仕組み

3. 通信速度の実態と快適な利用のために

楽天ひかりはIPv6通信に対応しているものの、実際の通信速度は他の独自回線系サービスと比較すると平均的です。速度に不満を感じる場合の対策も存在します。

【表2:主要光回線サービス 速度比較表】

回線名 平均下り速度 (Mbps) 平均上り速度 (Mbps) 最大通信速度 (Gbps) Ping値 (ms) 備考
楽天ひかり 248.37 213.18 1 20.0 (参考) フレッツ光回線利用
auひかり 484.17 446.86 1 15.0 (参考) 独自回線
NURO光 494.51 460.77 2 12.0 (参考) 独自回線
ソフトバンク光 315.82 233.74 1 20.0 (参考) フレッツ光回線利用
ドコモ光 262.0 (参考) 216.0 (参考) 1 22.0 (参考) フレッツ光回線利用

※平均速度は「みんなのネット回線速度」等のデータを参考にしています。Ping値は参考値であり、利用環境により変動します。

4. 契約期間と解約時の注意点

楽天ひかりには最低利用期間が設定されており、期間内の解約には違約金が発生します。また、工事費の残債も解約時の費用に大きく影響するため、事前に確認が必要です。

【表3:楽天ひかり 契約期間と解約金】

項目 2年契約 3年契約 備考
最低利用期間 24ヶ月 36ヶ月
契約解除料(違約金)
2022年6月30日以前契約 10,450円 10,450円
2022年7月1日以降契約(戸建て) 5,280円(月額基本料1ヶ月分) 5,280円(月額基本料1ヶ月分)
2022年7月1日以降契約(マンション) 4,180円(月額基本料1ヶ月分) 4,180円(月額基本料1ヶ月分)
違約金無料期間(更新月) 24ヶ月目~26ヶ月目 36ヶ月目~38ヶ月目 この期間に解約手続き完了で無料
工事費残債(最大額) 戸建て: 19,800円 マンション: 16,500円 戸建て: 19,800円 マンション: 16,500円 分割払い中の解約時に一括請求
短期解約時の総額例(戸建て2年契約、工事費残債ありの場合) 約29,300円(違約金9,500円+工事費残債19,800円)

5. 申し込みから開通までのステップ

楽天ひかりの申し込みから実際にインターネットが利用できるようになるまでには、一定の期間を要します。特に新規で光回線工事が必要な場合は、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めることが重要です。

楽天ひかりの開通期間は、新規契約で1.5~2ヶ月、乗り換えで1週間程度と大きな幅があります 。特に新規工事では、繁忙期(3~4月)にさらに時間がかかる可能性があると明記されています 。ユーザーの口コミでは「工事が遅い」「連絡が来ない」といった不満が見られる一方で、「スムーズに開通できた」という声もあり、ユーザー体験にばらつきがあることが示唆されています 。開通期間は住居環境や時期に大きく左右されるため、ユーザーは平均的な期間よりも長くかかる可能性を考慮し、特に引っ越しシーズンなどは早めに申し込むべきです。インターネットが使えない期間を避けるためには、工事日より後に旧回線の解約日を設定する、または開通までの期間にモバイルWi-Fiやテザリングを活用するといった計画的な対応が推奨されます 。

6. 楽天ひかりのお得なキャンペーンと特典

楽天ひかりは、楽天モバイルとの連携や楽天市場でのポイント還元など、楽天グループサービスを最大限に活用できる独自のキャンペーンを提供しており、楽天ユーザーにとって大きなメリットとなります。

楽天ひかりは、過去に魅力的なキャンペーンを多数実施してきましたが、「月額基本料6ヶ月0円キャンペーン」が2025年3月に終了するなど、キャンペーン内容は頻繁に変動する傾向があります 。これは、他の光回線事業者(例: NURO光やauひかり)も同様にキャンペーン内容が短期で変動する傾向があることと共通しています 。ユーザーは申し込みを検討する際、過去のキャンペーン情報や古い記事に惑わされず、常に楽天ひかりの公式サイトで最新のキャンペーン情報を確認することが極めて重要です。特に高額なキャッシュバックや月額割引は、適用条件が複雑であったり、受け取り時期や手続きに特定の期限が設けられていたりする場合があります。したがって、ユーザーが最も有利な条件で契約し、特典を確実に受け取れるよう、適用条件や注意点の詳細を十分に理解することが求められます。楽天ひかりの主要なキャンペーンや特典は、「最強おうちプログラム」によるポイント還元やSPU連携など、楽天モバイルや楽天市場といった楽天グループサービスとの連携に強く依存しています 。これは、他社光回線が提供する一般的なキャッシュバックやスマホセット割(例: auスマートバリュー、ソフトバンクおうち割光セットなど)とは異なる、楽天独自の強みであり、楽天が光回線サービスを単体で提供するだけでなく、自社の広範なサービスエコシステムにユーザーを「囲い込む」戦略の一環であると解釈できます 。楽天ひかりは、楽天経済圏を日常的に利用しているユーザーにとって、月額料金の割引以上に大きな総合的なメリット(ポイント還元による実質的な通信費削減)を享受できる設計になっています。逆に、楽天サービスをあまり利用しないユーザーにとっては、これらの特典の恩恵が薄れ、他社のキャッシュバックや自身のスマホキャリアとのセット割を提供している光回線の方が、より魅力的な選択肢となる可能性があります。

【表4:楽天ひかり 主要キャンペーン一覧(2025年7月時点)】

キャンペーン名 特典内容 適用条件 開催期間
最強おうちプログラム 楽天モバイル利用で永年毎月1,000ポイント還元 楽天ひかり初めて申し込み+楽天モバイル「Rakuten最強プラン」利用 終了日未定
SPU(スーパーポイントアッププログラム)連携 楽天市場での買い物ポイント+2倍(楽天モバイル利用で+4倍) 楽天ひかり利用(エントリー必須) 終了日未定
工事費0円キャンペーン 新規工事費最大22,000円まで無料 楽天ひかり初めて開通+申し込み月の翌月以降に工事完了 2025年3月開始、終了日未定
月額基本料6ヶ月0円キャンペーン 月額基本料6ヶ月間無料 楽天モバイルとセット契約 2025年3月4日終了

※キャンペーン内容は変動する可能性があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

7. オプションサービス:ひかり電話・テレビ

楽天ひかりでは、インターネット回線を利用した電話サービス「ひかり電話」とテレビサービス「フレッツ・テレビ」または「ひかりTV」を利用できます。これらのサービスは楽天ひかりのインターネット回線と連携しますが、提供元や申し込み方法に注意が必要です。

楽天ひかりはインターネット回線サービスであり、ひかり電話やテレビサービスは楽天モバイルが直接提供するものではなく、NTTが提供する付帯サービス(ひかり電話、フレッツ・テレビ)またはNTTぷららが提供するサービス(ひかりTV)を利用する形式です 6。このため、ひかり電話の申し込みや支払い、解約は楽天ひかりとは別でNTTに対して行う必要があり、手続きが煩雑になる可能性があります 。ユーザーは、楽天ひかりを契約しても、電話やテレビサービスは楽天モバイルが直接提供するものではなく、NTTとの別途契約や手続きが必要になることを明確に理解しておくべきです。この手続きの分離は、ユーザーにとって手間となる可能性があり、契約後の混乱や不便を避けるためにも、その点を明確に伝えることが重要です。特に、解約時に楽天ひかりとNTTの両方に連絡が必要となる点も強調すべきでしょう。

8. ユーザー評価から見るメリット・デメリット

楽天ひかりのユーザー評価は、料金面での満足度が高い一方で、通信速度やサポート体制に課題が見られるという、賛否両論の意見が混在しています。

【表5:楽天ひかり メリット・デメリット要約】

項目 メリット デメリット
料金 月額料金が比較的安価 料金面は他社と平均的という声も
ポイント還元 楽天モバイル連携で毎月1,000ポイント還元(最強おうちプログラム) 、楽天市場SPUポイント倍率アップ 楽天ユーザー以外はお得感が薄い
通信速度 IPv6対応で安定性・速度に満足の声あり 7、一般的な利用には十分な速度 平均速度は独自回線より遅め 、時間帯による不安定さの指摘
提供エリア 全国対応(フレッツ光回線利用) 特になし
初期費用 工事費0円キャンペーンあり(最大22,000円割引)、転用・事業者変更は工事費原則不要 工事費が「実質無料」である可能性と解約時の残債リスク
ルーター 特になし 無線ルーターのレンタル・プレゼントなし、自己準備が必要
サポート 一部の口コミで丁寧な対応の評価 電話が繋がりにくいという不満が多い
キャンペーン 楽天エコシステム連携特典が豊富 過去の魅力的なキャンペーン終了、変動性が高い
契約期間 2年/3年の選択肢あり 更新月以外での解約に違約金発生

9. 楽天ひかりはこんな方におすすめ

楽天ひかりは、その特性から特定のユーザー層に強く推奨できる光回線サービスです。

10. まとめ

楽天ひかりは、楽天グループのサービスを日常的に利用する「楽天経済圏」のユーザーにとって、料金面とポイント還元で非常に魅力的な光回線です。IPv6通信に対応しており、一般的なインターネット利用においては十分な速度を提供しますが、一部のユーザーからは時間帯による速度低下やサポートの繋がりにくさ、ルーターの自己準備といったデメリットも指摘されています。

契約を検討する際は、最新のキャンペーン情報を確認し、月額料金、初期費用、契約期間、解約条件を総合的に把握することが重要です。特に、工事費の「実質無料」の意味や、解約時の工事費残債、違約金の発生条件には注意が必要です。

楽天モバイルユーザーや楽天市場のヘビーユーザーで、ご自身でルーターの準備や設定ができる方には、楽天ひかりはコストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。