10ギガ光回線ガイド:本当に速い?あなたにピッタリのプランの選び方

公開日: 2025-08-24

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この記事の目次



第1章 「10ギガ」って、どんな人におすすめ?

この章では、「10ギガ」のインターネットがどんなものなのか、その本当の価値と、どんな人に必要なのかを、分かりやすく解説します。


1.1 「10倍速い」は本当?10ギガの本当のメリット

インターネット会社が言う「最大10ギガ」というスピードは、あくまで実験室で出せる最高の記録のようなもの。実際に家でそのスピードが出るわけではありません 。従来の1ギガプランと比べて数字上は10倍ですが、私たちが感じるメリットは、もっと違うところにあります。

本当のメリットは、「インターネットの道路がとても広くなること」「反応が速くなること(ラグが減ること)」、そして「混雑する時間でもスムーズに使えること」の3つです。

実際に使っている人のスピードを見てみると、10ギガプランではだいたい700Mbpsから5Gbps、速い人だと7Gbps以上出ています。一方、1ギガプランは50Mbpsから700Mbpsくらいです。注目すべきは、10ギガプランの「最低」スピードですら、1ギガプランの「平均」スピードを大きく上回っている点です。

この「道路の広さ」が一番役立つのが、みんながインターネットを使う夜の時間帯(夜7時~11時頃)です。1ギガプランだと道が混んで渋滞しがちですが、10ギガプランはまだ利用者が少なく、道がガラガラなので、時間帯に関係なくスイスイ進めます。これは、速いスポーツカーを手に入れるというより、何車線もある広い高速道路を手に入れるようなものです。この「容量の大きさ」と「安定感」こそが、10ギガプランの本当の価値なのです。


1.2 こんな人には10ギガがおすすめ!

10ギガプランは、特定の使い方をする人にとって、その価値を最大限に発揮します。

タイプ1:本気でオンラインゲームをする人、eスポーツ選手

このタイプの人にとって、スピードよりも大事なのが「反応の速さ(Ping値)です。一瞬の判断が勝負を分ける対戦ゲームでは、この反応の速さと安定性が命綱になります。普通の1ギガ回線でも遊べますが、プロレベルで求められる「ラグがほとんどない状態(Ping値15ms以下)」を保つには、10ギガプランが非常に強力な武器になります。

タイプ2:動画を作ったり、ライブ配信をする人

動画編集者やデザイナー、ライブ配信者など、毎日大きなデータを扱う人にとって、時間は命です。4K映像のような何十ギガもあるデータを送受信する時間が、10ギガプランなら劇的に短くなります。作業がサクサク進むようになり、ライブ配信では、視聴者にキレイで途切れない映像を届けられるようになります。

タイプ3:家で大きなデータを扱う仕事の人、家族みんなでネットを使う家庭

家族みんなが同時に4K動画を見たり、オンラインゲームをしたり、ビデオ会議をしたり…そんな光景はもう当たり前になりました。家の中で5台、10台とたくさんの機器が同時にネットにつながると、1ギガの「道路」ではすぐに渋滞が起きてしまいます。10ギガの広々とした「道路」なら、みんなが同時に使っても、全員がストレスなく快適にインターネットを楽しめます。

実際に10ギガを使っている100人に聞いた調査でも、85%の人が「必要だ」と答えています。その理由として「速くなるから」というだけでなく、「在宅ワークやオンラインゲームのため」といった具体的な使い方が挙げられており、はっきりとした目的がある人ほど満足度が高いことがわかります。


1.3 ちょっと待って!多くの人には1ギガで十分なワケ

一方で、すべての人に10ギガが必要なわけではありません。多くの人にとっては、性能が高すぎて「宝の持ち腐れ」になってしまう可能性があります。

1ギガで十分な使い方

インターネットの主な使い方が、ウェブサイトを見たり、SNSを使ったり、普通の画質の動画を見たり、メールを送ったりといったことであれば、1ギガプランで全く問題ありません。これらの作業は、それほど広い「道路」を必要としないため(動画視聴でも20Mbpsあれば十分)、10ギガにしても速さの違いをほとんど感じられないでしょう。

お金と価値が見合わないケース

1ギガで満足している人が、毎月500円~1,000円以上高い料金を払ったり、対応する新しい機械にお金をかけたりするのは、賢い選択とは言えません。

先の調査で15%の人が10ギガを「いらない」と答えた理由は、「速さが変わったと感じなかったから」でした。この人たちの多くは、ゲームなどの重い作業をしない一般の利用者でした。自分のインターネットの使い方をよく考えて、本当に10ギガの性能が必要かを見極めることが大切です。



第2章 あなたの家で使えるのは?10ギガ対応エリア全国マップ

この章では、どの会社がどの地域で10ギガサービスを提供しているかを見ていきます。まだ使えるエリアは限られているので、まず「自分の家で使える会社はどこか?」を知ることが、プラン選びの最初のステップになります。


2.1 全国の基本インフラ:NTTの「フレッツ光クロス」と仲間たち

NTTが提供する「フレッツ光クロス」は、ドコモ光やソフトバンク光など多くの会社が10ギガサービスを提供するための土台となる回線です(これを「光コラボ」と呼びます)。なので、これらの会社の提供エリアは、基本的にNTTのエリアと同じです。

NTT東日本エリア

主に東京、神奈川、千葉、埼玉の関東地方や、北海道、宮城県で利用できます。新潟県や北関東へもエリアが広がっています。ただし、県内全域で使えるわけではなく、市や区によってバラバラなので、詳しい住所での確認が必須です。

NTT西日本エリア

大阪や京都などの関西地方、愛知や静岡などの東海地方、そして広島や福岡といった主要都市が中心です。こちらも東日本と同じく、使える市町村が限られているため、事前の確認が欠かせません。


2.2 独自の回線を持つ会社:NURO光とauひかり

NTTとは違う、自分たちだけの回線を持つ会社もありますが、提供エリアは大きく異なります。

NURO光

他の会社と比べて、10ギガを使えるエリアが広いことで知られています。合計22~24の都道府県で利用でき、宮城県や山形県、福島県のように、いきなり10ギガプランからサービスを開始するユニークな戦略をとっています。主なエリアは北海道、関東、東海、関西、そして中国・九州地方の一部です。

auひかり

auひかりの10ギガプランには大きな制限があります。このプランは主に一戸建て向けで、使えるのは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の関東4都県の一部だけです。関東地方の一戸建てに住んでいる人以外は、基本的に選択肢に入りません。沖縄では別の会社がサービスを提供しています。


2.3 特定の地域に強い会社:コミュファ光とeo光

電力会社系の会社は、特定の地域で絶大な人気を誇る10ギガの重要な選択肢です。

コミュファ光

東海地方と長野県でサービスを提供しており、エリアは愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県の5県に限定されます。このエリア内では広く10ギガが使えますが、一部使えない市町村もあります。

eo光

関西地方で非常に強く、エリアは大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県の2府4県と福井県の一部です。すごいのは、eo光が使えるエリアの99%以上で10ギガサービスが利用できる点で、関西エリアでは最も10ギガ環境が整っている会社の一つです。

このように、住んでいる場所によって選べる会社は全く異なります。プラン選びは「どの会社が良いか?」からではなく、「自分の家で使える会社はどれか?」から始める必要があります。下の表で、まず使える会社をチェックしてみましょう。

表1:主要な会社別・都道府県別 10ギガ光回線 提供状況

都道府県 フレッツ光クロス (ドコモ光/ソフトバンク光など) NURO光 auひかり (ホーム10G) コミュファ光 eo光
北海道・東北
北海道 🟡
宮城県 🟡
青森県
岩手県
秋田県
山形県
福島県
関東
東京都
神奈川県
埼玉県
千葉県
茨城県 🟡
栃木県 🟡
群馬県 🟡
中部
新潟県 🟡
長野県 🟡
愛知県
岐阜県
静岡県
三重県
関西
大阪府
兵庫県
京都府
滋賀県
奈良県
和歌山県
福井県 🟡
中国・四国
広島県
岡山県
愛媛県
九州
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
鹿児島県

見方: ✅: 広いエリアで使える, 🟡: 一部のエリアで使える, ❌: 使えない 注: この表は2025年8月24日時点の目安です。市町村レベルの詳しい情報は、各社の公式サイトで必ず確認してください。



第3章 結局いくらかかる?10ギガ導入のトータル費用を徹底比較

この章では、10ギガを始めるのにかかる全てのお金を分析します。月々の料金だけでなく、最初の費用や割引、隠れたコストまで全部含めた「トータル費用」で、どの会社が本当にお得なのかを比べます。


3.1 最初に一度だけかかるお金

契約時には、いくつかのお金がかかりますが、多くはキャンペーンで安くなります。

契約手数料

ほとんどの会社で、契約時に3,300円の手数料がかかります。

回線工事費

これが最初にかかる費用で一番大きい部分ですが、会社によって扱いが全く違います。

「実質無料」のカラクリに注意

この高い工事費は、ほとんどの会社で「実質無料」キャンペーンをやっています。これは、工事費を分割で払いながら、毎月の利用料金から同じ金額を割り引くことで、負担をゼロにする仕組みです。しかし、これは契約期間を最後まで使うことが前提です。もし途中でやめてしまうと、残りの工事費を一度に請求されるので注意が必要です。契約する前に、自分がどれくらいの期間使うかをよく考えましょう。


3.2 毎月かかり続けるお金

毎月の支払いは、基本料金だけでなく、機械のレンタル代なども含めて考える必要があります。

基本的な月額料金

会社によって値段は様々です。

機械のレンタル料金

多くのプランで、専用のルーターなどをレンタルする必要があり、これが追加料金になります。


3.3 お得な割引やキャンペーンを賢く使う

各社が提供する割引や特典をうまく使えば、トータルの費用は大きく変わります。

最初の割引

契約して最初の数ヶ月から1年間、月額料金がとても安くなるキャンペーンがよくあります。

スマホとのセット割引

これが一番大きな割引になることが多いです。使っているスマホの会社と光回線を揃えると、毎月のスマホ代が安くなります。

この割引は、スマホ1台あたり最大1,100円ほど安くなることが多く、家族で何台も持っていると、その合計額は月額料金の差を簡単にひっくり返すほどの力があります。なので、多くの人にとって、光回線選びは今使っているスマホの会社に大きく左右されます。

キャッシュバック

会社や代理店から、数万円単位の現金がもらえることもよくあります。金額は50,000円から85,000円以上と大きいので、トータル費用を計算するときに忘れてはいけません。

これらの要素をすべてまとめたのが、下の「トータル費用比較表」です。これを見れば、見た目の月額料金にだまされず、本当に経済的な選択ができます。

表2:主要10ギガ光回線プランのトータル費用比較(2年間使った場合)

会社名 最初の費用 (手数料+工事費) 工事費が実質無料になる条件 月額料金 (機械レンタル代込み) 契約期間 主な割引・特典 キャッシュバック (最大) 2年間のトータル費用 (スマホ割なし) 2年間のトータル費用 (スマホ割あり)
ドコモ光 25,300円 2年契約 6,380円 2年 6ヶ月間500円/月 57,000円 約101,100円 約74,700円
ソフトバンク光 34,980円 2年契約 6,930円 2年 6ヶ月間500円/月 50,000円 約116,300円 約90,000円
auひかり 44,550円 3年契約 7,106円 (平均) 3年 3年間高速サービス料割引 77,000円 約100,000円 約73,600円
NURO光 47,300円 3年契約 5,700円 3年 - 85,000円 約99,100円 約72,700円
コミュファ光 28,270円 2年契約 5,940円 2年 1年間3,980円/月 30,000円 約116,240円 約89,840円
eo光 33,000円 2年契約 5,500円 なし 1年間500円/月 10,000円 約72,000円 約72,000円

*注: トータル費用 = (最初の費用) + (月額料金 × 24ヶ月) - (割引の合計額) - (キャッシュバック)。auひかりは2年間の平均月額料金で計算。スマホ割は1台あたり月1,100円で計算。キャンペーンは変わることがあるので、最新情報は公式サイトで確認してください。


3.4 逆転現象?キャンペーン次第で10ギガが1ギガより安くなるケース

一般的に10ギガプランは1ギガプランより月額料金が高いと思われがちですが、実はキャンペーンをうまく活用すると、トータルの支払額が1ギガプランよりも安くなる「価格の逆転現象」が起きることがあります。

この現象が起きる主な理由は、各社が10ギガプランの利用者を増やそうと、10ギガ契約者向けに特に手厚いキャンペーンを用意しているためです。具体的には、以下のようなケースが挙げられます。

例えば、一部の事業者では、10ギガプランの方がキャッシュバック額が大きく、さらに強力な初期割引があるため、2年間や3年間といった期間で支払うトータル費用を計算すると、月額料金が安い1ギガプランよりも安くなるという報告があります。

そのため、月額料金の安さだけで1ギガプランに決めてしまうのではなく、キャッシュバックや割引をすべて含めた「トータル費用」で比較検討することが、賢いプラン選びの重要なポイントになります。



第4章 10ギガの性能をフル活用!必要な機材と導入の流れ

10ギガプランを契約するだけでは、本当の速さは手に入りません。家の中の機材も10ギガに対応させる必要があります。この章では、スピードが遅くなる原因をなくすためのポイントと、申し込みから使えるようになるまでの流れを解説します。


4.1 スピードが遅くなる原因「ボトルネック」とは?

10ギガの性能を100%引き出すには、壁のコンセントからパソコンやスマホまで、インターネットにつながる全ての機材が10ギガに対応している必要があります。一つでも対応していないものがあると、そこが渋滞ポイント(ボトルネック)になり、全体のスピードがその一番遅い機材に合わせて落ちてしまいます。

Wi-Fiルーター

まず、インターネットの入り口となるルーターの「WANポート(INTERNETポート)」が10ギガに対応していることが大前提です。お店には「Wi-Fi 6対応」や「10G対応」と書かれた製品がたくさんありますが、注意が必要です。入り口が10ギガでも、パソコンなどを有線でつなぐ出口の「LANポート」が1ギガや2.5ギガの製品も多いのです。有線で最高のスピードを出したいなら、LANポートも10ギガ対応のモデルを選びましょう。無線(Wi-Fi)で使う場合は、最低でもWi-Fi 6、できればWi-Fi 6EやWi-Fi 7といった新しい規格のルーターがおすすめです。

LANケーブル

有線でつなぐためのLANケーブルは、見落としがちですが非常に重要です。10ギガのスピードを伝えるには、「カテゴリ6A(Cat6A)」以上の種類のケーブルが絶対に必要です。家でよく使われている「カテゴリ5e」や「カテゴリ6」のケーブルでは、スピードが1ギガまでしか出ず、10ギガプランの意味が全くなくなってしまいます。ケーブルの表面に種類が書いてあるので、必ず確認しましょう。

パソコンなどのLANポート

パソコンやゲーム機側にも、ケーブルを差し込むLANポートがあります。ここも10ギガに対応している必要があります(「10GBASE-T」と書かれていることが多いです)。多くの市販パソコンに付いているLANポートは、まだ1ギガや2.5ギガが主流です。自分のパソコンの仕様は、説明書やメーカーのサイトで確認するか、Windowsの設定画面(デバイスマネージャー)で調べることができます。もし対応していなければ、10ギガ対応のLANカードやUSBアダプターを追加で取り付ける必要があります。

これらの機材を新しく揃えるには、ルーターに25,000円~70,000円以上、LANカードに約10,000円といった追加のお金がかかることがあります。これも月額料金とは別の「隠れたコスト」として、予算に入れておく必要があります。


4.2 申し込みから開通までのステップ

10ギガ光回線を始めるには、通常、以下の手順で進みます。

  1. 申し込み: ウェブサイトや電話で、使いたい会社とプランを申し込みます。
  2. 確認と工事日の調整: 会社から連絡が来て、契約内容の確認と、工事に来てもらう日を決めます。
  3. 開通工事: 決めた日に作業員の人が家に来て、光ファイバーのケーブルを部屋に引き込む作業などを行います。
  4. 設定して利用開始: 設置された機械(ONUやルーター)を設定すれば、インターネットが使えるようになります。

どれくらい時間がかかる?

申し込みから使えるようになるまでの期間は、状況によって大きく変わります。最短1~2週間という会社もありますが、特に初めて工事をする場合は、実際には1ヶ月から2ヶ月くらいかかると考えておくのが安心です。引越しが多い時期などは、もっと時間がかかることもあります。

工事は必要?

今1ギガプランを使っていて、同じ会社で10ギガプランに変える場合でも、基本的には新しい工事が必要になります。1ギガと10ギガでは使うケーブルの種類が違うためです。工事は家にいてもらう必要があり、かかる時間はだいたい1~2時間くらいです。



第5章 実際どうなの?使っている人のリアルな声

この章では、カタログの数字や料金プランだけでなく、実際に10ギガを使っている人たちの体験談に注目します。実際のスピードデータや口コミから、各社のサービスの本当の姿を見ていきましょう。


5.1 実際のスピードはどれくらい?

ユーザーから報告される実際のスピードは、10ギガプランの本当の性能を知る上で一番大切な情報です。全体的に、10ギガプランは1ギガプランに比べてダウンロード速度が平均3~4倍速くなり、報告されるスピードは1Gbpsから5Gbpsの間に集中しています。

会社ごとのスピードの傾向

これらの結果から、auひかり、NURO光、eo光、コミュファ光といった独自の回線を持つ会社が、NTTの回線を借りているドコモ光やソフトバンク光などと比べて、より速いスピードを出しやすい傾向があることがわかります。これは、自分たちだけの専用道路の方が、みんなで使う共有道路よりも渋滞が少ないためかもしれません。


5.2 みんなの口コミ・評判まとめ

スピードという数字だけでなく、使っている人の感想(評判・口コミ)も、サービスの質を知る上で欠かせません。

満足している点

不満な点

これらの口コミをまとめると、ユーザーの満足度は「自分の使い方と10ギガプランの良さがどれだけマッチしているか」に大きく左右されることがわかります。第1章で紹介した「おすすめな人」に当てはまるユーザーは、10ギガプランによって具体的な悩み(ラグ、ダウンロードの遅さなど)が解決されるため、非常に高い満足度を示します。一方で、はっきりした目的なく「なんとなく速そうだから」という理由で契約した人は、その良さを実感できず、不満を感じやすいようです。このことからも、契約前に自分の使い方をしっかり考えることがいかに重要かがわかります。



第6章 まとめ:あなたに最適なプランを見つけるための最終チェックリスト

この章では、これまでの分析をすべてまとめ、あなたが自分にピッタリの10ギガ光回線を選ぶための、具体的で分かりやすい手順を提案します。


6.1 各社の強みと弱み 早わかり表

各社の特徴を、「使えるエリア」「スピード」「トータル費用」「スマホとの連携」の4つのポイントでまとめます。


6.2 自分にピッタリのプランを見つける4つのステップ

最終的な選択は、「一番良い会社」を見つけることではなく、「自分に一番合う会社」を見つけることです。以下の4つのステップに従えば、誰でも自分に最適なプランを見つけられます。

ステップ1:【場所】でしぼる(最重要!)

まず、第2章の表1を見て、あなたの家で使える会社をすべてリストアップします。 この時点でエリア外の会社は、選択肢から外してください。これが一番最初の、そして最も重要なフィルターです。

ステップ2:【使い方】でしぼる

次に、第1章を参考に、自分のインターネットの使い方をもう一度確認します。 もし、本気でオンラインゲームをする人や、プロのクリエイターで、とにかく反応の速さと安定性を最優先するなら、リストアップした会社の中から、auひかり、NURO光、eo光、コミュファ光といった、スピードの評判が高い独自の回線を持つ会社を優先して考えましょう。

ステップ3:【お金】でしぼる(スマホとの組み合わせがカギ)

次に、第3章の表2を使って、お金の計算をします。 あなたが使っているスマホの会社は何ですか? その会社とのセット割引を使った場合の2年間のトータル費用を計算してみましょう。スマホとセットにすることで得られる割引額が、他の会社とのスピードの差を埋めるほど大きいかを判断します。多くの場合、このセット割引が最終的な料金を決める一番のポイントになります。

ステップ4:【準備】でしぼる

最後に、実際に導入できるかを確認します。 第4章で説明した10ギガ対応の機材(ルーター、LANカード、ケーブルなど)を揃えるためのお金はありますか? また、申し込みから開通まで1~2ヶ月待つことはできますか? これらの最後のハードルをクリアできるかを確認しましょう。


結論

この記事は、特定の会社を「一番良い」と決めるものではありません。あなたにとって最適なプランは、この4つのステップを自分に当てはめてみた結果として、自然と見つかるはずです。

この手順を使えば、あなたはただの消費者ではなく、自分の状況をよく理解して、最適なインターネット環境を選ぶことができる賢い選択者になれます。10ギガ光回線は、合う人にとっては仕事や趣味を飛躍的に向上させる強力なツールですが、その価値を最大限に引き出すカギは、契約前のしっかりとした自己分析にあるのです。