【プロが優しく解説】光回線の工事がダメでも大丈夫!あなたにぴったりのネット選び 2025年版

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この記事を書いている人について

たか(「わが家の光回線ガイド」運営者)

15年以上にわたり光回線アドバイザーとして、お客様のインターネット環境をサポートしています。

大手家電量販店で5年間、その後ガス会社で15年以上勤務した経験から、光回線だけでなく電気やガスといった生活インフラ全般の知識も豊富です。

かつて販売の現場で「専門用語が難しくて分からない」「どのプランが自分に合うのかさっぱり…」というお客様の声を数多く聞いてきました。その経験から、このサイトでは難しい情報をかみ砕き、一人ひとりの “相談相手” として、どこよりも分かりやすく正直な情報をお届けすることを心がけています。

    1. この記事を書いている人について
  1. はじめに
  2. 第1章 なぜ? 光回線の工事ができなかった理由
    1. 理由1:お家の周りの環境が原因(一戸建ての場合)
    2. 理由2:建物の構造やルールが原因(マンション・アパートの場合)
    3. 理由3:サービス提供エリアや住所の問題
  3. 第2章 4つの解決策、それぞれの得意なこと
    1. 1. ホームルーター:コンセントに挿すだけのお手軽タイプ
    2. 2. ケーブルテレビのインターネット:テレビ好きには嬉しい安定タイプ
    3. 3. 衛星インターネット:どんな場所でもつながる最終兵器
    4. 4. モバイルWi-Fi:外でも家でも使いたい欲張りなあなたへ
  4. 第3章 一番人気!「置くだけWi-Fi」を比べてみよう
    1. 各社のサービスをチェック!
      1. ドコモ home 5G
      2. ソフトバンクエアー / モバレコAir
      3. WiMAX +5G (au / UQ WiMAX)
      4. 楽天ターボ
    2. ちょっとこだわりたい使い方には向いている?
  5. 第4章 他にもある!個性豊かな選択肢たち
    1. 1. ケーブルテレビ(CATV)のインターネット
    2. 2. 衛星インターネット(Starlink)
    3. 3. モバイルWi-Fiルーター
  6. 第5章 結局どれがいいの?性能とお値段を丸ごとチェック!
    1. 性能くらべっこ表
    2. お財布と相談!3年間で支払う合計金額は?
    3. もし途中でやめたくなったら?
  7. 第6章 あなたにピッタリはこれ!タイプ別おすすめプラン診断
    1. 1. 都会で暮らす一人暮らし・二人暮らしの方へ
    2. 2. ご家族で暮らしている方へ
    3. 3. 本格的なオンラインゲーマーやライブ配信をする方へ
    4. 4. 在宅ワークやオンライン授業が中心の方へ
    5. 5. 地方や山間部、島などにお住まいの方へ
    6. 6. とにかく安く使いたい!価格最優先の方へ
  8. 第7章 契約前に最終チェック!後悔しないための3つのポイント
    1. 1. 契約前の最終確認リスト
    2. 2. 大家さん・管理会社ともう一度お話ししてみませんか?
    3. 3. 安心してください。「8日間のお試し期間」があります
  9. 最後に

はじめに

「お住まいの場所では、光回線の工事ができません」

もしそう言われて、がっかりしてしまってはいませんか? インターネットが欠かせない毎日の中で、とても不安に感じてしまいますよね。

でも、ご安心ください。光回線の工事ができなかったとしても、インターネットを楽しむ方法はたくさんあります。技術はどんどん進歩していて、今では光回線と同じくらい快適な選択肢も登場しているんですよ。

この記事では、インターネット接続のプロとして、あなたにぴったりの解決策を見つけるお手伝いをします。難しい専門用語は使わず、一つひとつ丁寧に、まるで隣でアドバイスするようにご説明しますので、リラックスして読み進めてくださいね。

まずは「どうして工事ができなかったんだろう?」という理由から一緒に見ていき、次にどんな選択肢があるのかをご紹介します。そして、それぞれの料金や使い心地を比べながら、あなたの暮らしに一番フィットする方法を一緒に見つけていきましょう。

この記事を読み終える頃には、きっと「これなら大丈夫!」と、あなたにぴったりのインターネット環境を見つける自信が持てているはずです。

第1章 なぜ? 光回線の工事ができなかった理由

新しいインターネットを選ぶ前に、まずは「どうして光回線の工事ができなかったのか」その理由を優しく解き明かしてみましょう。原因がわかると、次にどうすれば良いのかが見えてきます。

理由1:お家の周りの環境が原因(一戸建ての場合)

一戸建てで工事ができない場合、お家の外の環境に理由があることが多いです。

  • 近くに電柱がない、または遠すぎる
    インターネットの線は、主に電柱を伝ってあなたのお家にやってきます。その電柱が遠すぎると、線を安全に張ることができないため、工事が難しくなってしまうのです。また、電線が地面に埋められている「無電柱化」の地域では、新築の時に専用の管を通していないと、後から工事をするのはとても大変になります。
  • 許可がもらえなかった
    電柱からお家までの間に、大きな道路や川があると、国や県の許可が必要になります。安全上の理由で、この許可が下りないことがあります。また、お隣さんの土地の上を少しだけ線が通る必要がある場合、その土地の持ち主の方に「通らせてください」とお願いしなくてはなりません。景色の問題などで、この許可がもらえないことも、実はよくあるケースなのです。

理由2:建物の構造やルールが原因(マンション・アパートの場合)

マンションやアパートでは、建物全体の設備やルールが関係してきます。

  • 建物の設備に「空き」がなかった
    マンションには、各お部屋にインターネットの線を分けるための大きな箱(MDFと呼ばれます)があります。この箱の中にある、線を差し込むための接続口(ポート)が全部使われていると、新しく契約することはできません。古い建物だと、もともと用意されている接続口の数が少ないことがあるのです。
  • 配管が古い、または詰まっている
    接続口に空きがあっても、そこからあなたのお部屋まで線を通すための管が古くなっていたり、何かで詰まっていたりすると、線を通すことができません。これは工事の当日に判明することが多く、残念ながら工事中止となってしまいます。
  • 大家さんや管理会社からOKが出なかった
    お部屋に線を引き込むとき、壁に小さな穴を開ける必要がある場合があります。建物を大切に思う大家さんから「壁に穴を開けるのはちょっと…」と断られてしまうケースです。多くの場合、エアコンの管が通っている穴などを利用して壁を傷つけずに済むのですが、それが難しいお部屋だと許可が下りにくいことがあります。

理由3:サービス提供エリアや住所の問題

  • サービスの提供エリア外だった
    そもそも、あなたがお住まいの地域が、契約したい会社のサービス提供エリアに入っていない場合もあります。特に、山間部などではまだ光回線が届いていない場所もあります。
  • 新しいお家で住所がまだ登録されていなかった
    新築のお家の場合、建物は完成していても、新しい住所が通信会社のシステムに登録されるまでに少し時間がかかることがあります。その間は、エリア内なのに申し込みができない、という状況が起こります。

第2章 4つの解決策、それぞれの得意なこと

光回線がダメでも、がっかりする必要はありません。あなたにぴったりのインターネットは、他にもちゃんとあります。ここでは、代表的な4つの解決策を、それぞれの得意なことと一緒にご紹介しますね。

1. ホームルーター:コンセントに挿すだけのお手軽タイプ

「置くだけWi-Fi」とも呼ばれる、今一番人気の方法です。箱から出してコンセントに挿すだけで、すぐにお部屋がWi-Fi環境に早変わり。面倒な工事は一切必要ありません。スマホと同じ電波を使ってインターネットにつなぐ仕組みです。

  • 得意なこと: とにかく手軽で、届いたその日からすぐに使えること。引っ越しが多い方にもぴったりです。

2. ケーブルテレビのインターネット:テレビ好きには嬉しい安定タイプ

昔からある、安心感のある方法です。テレビ放送で使われているケーブルを使ってインターネットにつなぎます。

  • 得意なこと: もともとテレビのために整備された回線なので、光回線が来ていないような地域でも使える可能性が高いです。線で直接つながっているので、電波を使うホームルーターよりも通信が安定しやすいという長所もあります。

3. 衛星インターネット:どんな場所でもつながる最終兵器

空に浮かんだたくさんの人工衛星と直接やりとりして、インターネットにつなぐ最先端の方法です。地面の設備に頼らないのが最大の特徴です。

  • 得意なこと: 山の奥や島など、これまでインターネットを諦めていたような場所でも、空さえ見えれば高速インターネットが使えます。災害で地上の通信網が使えなくなった時にも頼りになります。

4. モバイルWi-Fi:外でも家でも使いたい欲張りなあなたへ

手のひらサイズの持ち運べるWi-Fiルーターです。バッテリーで動くので、電車の中やカフェなど、どこでも自分だけのWi-Fi環境が作れます。

  • 得意なこと: 外出先でパソコンやタブレットを使うことが多い方に最適です。もちろん、お家にいるときはメインのWi-Fiとしても使えますが、一人暮らしの方に向いています。

第3章 一番人気!「置くだけWi-Fi」を比べてみよう

「置くだけWi-Fi」や「ホームルーター」と呼ばれるこの方法は、手軽さから多くの方に選ばれています。ここでは、携帯電話会社が出している代表的なサービスを、2025年9月8日時点の情報で優しく比べてみましょう。

各社のサービスをチェック!

一見すると似ていますが、料金やキャンペーンにそれぞれ特徴があります。ご自身のスマホの会社と合わせると、お得になることが多いですよ。

ドコモ home 5G

  • 料金: 月々4,950円のシンプルなプランです。ドコモのスマホをお使いなら、スマホ代が毎月最大1,100円割引になる「セット割」があります。
  • 機械(端末): 最新機種は「HR02」。機械代は73,260円と少し高めですが、3年間使い続けると「月々サポート」という割引で、機械代が実質的にタダになる仕組みです。
  • 使い心地: 通信速度が速いと評判で、動画もサクサク見られます。利用者の平均速度も約188Mbpsと安定しています。
  • キャンペーン: 申し込む場所によっては15,000円ほどの現金プレゼント(キャッシュバック)があります。他のインターネットからの乗り換えもお得になるキャンペーンを実施中です。

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ドコモ home 5G

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ソフトバンクエアー / モバレコAir

  • 料金: ソフトバンクエアーの公式料金は月々5,368円。「モバレコAir」という提携サービスから申し込むと、最初の1ヶ月が1,320円になるなど、月額料金がぐっとお安くなります。ソフトバンクかワイモバイルのスマホをお使いなら、こちらもスマホ代が割引になる「おうち割」が使えます。
  • 機械(端末): 最新機種は「Airターミナル6」。こちらも機械代は71,280円ですが、3年間使えば実質タダになります。
  • 使い心地: 最新のWi-Fi規格に対応しており、たくさんの機器を同時につないでも快適です。
  • キャンペーン: 申し込み窓口によって、もらえる現金プレゼントの額が大きく変わるのが特徴。多いところでは30,000円以上もらえることもあります。

当サイトのおすすめ窓口は

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WiMAX +5G (au / UQ WiMAX)

  • 料金: いろいろな会社(プロバイダ)がサービスを提供しているので、料金プランがとても豊富。会社同士の競争で、月額割引や現金プレゼントのキャンペーンがたくさんあります。auかUQ mobileのスマホをお使いなら、セット割でスマホ代が最大1,100円安くなります。
  • 機械(端末): 最新機種は「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」。機械代は約27,720円と他社よりお安め。多くの会社で、割引によって実質タダになります。
  • 使い心地: auの5G回線も使えるので、広いエリアで快適につながります。
  • キャンペーン: どの会社から申し込むかが一番のポイント。Amazonギフト券28,000円分や、現金で34,600円もらえるなど、会社によって特典が大きく異なります。

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楽天ターボ

  • 料金: 月額4,840円ですが、最初の3年間は割引があり、1年目は1,980円で使えます。楽天モバイルのスマホとセットで使うと、年間で20,000円分の楽天ポイントがもらえる特典も。
  • 機械(端末): 機械代は41,580円。こちらは割引でタダになる仕組みはなく、自分で支払う必要があります。
  • 使い心地: 楽天の5Gエリア内であれば、通信速度はピカイチ!平均速度は184.5Mbpsと非常に速く、ネットの反応速度(Ping値)も一番良いです。ただし、楽天の電波が届かない場所では使えません。
  • キャンペーン: 機械代が1円になるキャンペーンや、楽天ポイントがたくさんもらえるのが魅力です。

【知っておきたいポイント】「機械代が実質タダ」の仕組み
多くのサービスで「端末代実質無料」と書かれていますが、これには少し注意が必要です。これは、高価な機械代を36回などの分割払いにして、その分割払いと同じ金額を毎月の利用料金から割り引く、という仕組みです。つまり、36ヶ月間使い続ければ、あなたの負担はゼロになります。
でも、もし途中で解約してしまうと、その割引がストップし、残りの機械代を一括で支払う必要が出てきます。契約するときは、この点をしっかり理解しておくことが大切ですよ。

ちょっとこだわりたい使い方には向いている?

ホームルーターは、動画を見たり、ネットサーフィンをしたりするには十分快適ですが、少し特別な使い方をしたい場合には、注意が必要な点もあります。

  • オンラインゲームやライブ配信をしたい方へ
    一瞬の反応の速さが大切なオンラインゲーム(特にシューティングゲームなど)では、「応答速度(Ping値)」という数字が重要になります。この数字が小さいほど、操作がすぐにゲームに反映されます。ホームルーターは、光回線に比べるとこの応答速度が少し遅くなる傾向があり、平均で40~50ミリ秒ほどです。プロのゲーマーが求める15ミリ秒以下と比べると、少し物足りなく感じるかもしれません。
  • ビデオ会議や大きなファイルの送信が多い方へ
    ホームルーターは、「ダウンロード(動画を見るなど)」は速いのですが、「アップロード(写真を送る、ビデオ会議で自分の映像を送るなど)」の速度は少し控えめです。そのため、高画質なビデオ会議を長時間行ったり、大きなデータを送ったりする際には、映像が少しカクカクすることがあるかもしれません。
  • 置き場所で快適さが変わります
    ホームルーターは電波を使って通信するので、置く場所がとても大切です。快適に使うためのコツは、
    • 窓際に置く: 外からの電波をキャッチしやすくなります。
    • 少し高い場所に置く: 床から1~2mくらいの高さで、周りに物がない場所が理想です。
    • 家電から離す: 電子レンジなどの近くは、電波がぶつかり合ってしまうことがあるので避けましょう。

これらのちょっとした工夫で、使い心地はぐっと良くなりますよ。

第4章 他にもある!個性豊かな選択肢たち

ホームルーター以外にも、あなたの状況にピッタリ合うかもしれない、魅力的な選択肢があります。それぞれの良いところ、少し注意が必要なところを一緒に見ていきましょう。

1. ケーブルテレビ(CATV)のインターネット

昔からある、テレビ線を使ったインターネットです。安定感には定評があります。

「でも、ケーブルテレビも線を使うなら、光回線と同じで工事ができないんじゃないの?」と不思議に思うかもしれませんね。実は、ここに大きな違いがあるんです。

光回線の工事が難しいのは、多くの場合「お家の近くまで、光ファイバーの線そのものが来ていない」ことが原因です。遠くの電柱から新しく線を長距離引っ張ってくる必要があるため、許可が下りなかったり、物理的に難しかったりするのです。

一方で、ケーブルテレビの線は、もともと「テレビ放送」を多くの地域に届けるために、ずっと昔から広い範囲に張り巡らされています。そのため、すでにお家のすぐ近くまでケーブルテレビの線が来ている可能性が非常に高いのです。

ですから、ケーブルテレビのインターネットで行う「作業」は、その既にある線をお家の中に引き込むだけの、比較的簡単なものであることが多いのです。光回線のような大掛かりな工事が必要ないため、「光回線はダメだったけど、ケーブルテレビなら大丈夫」というケースがたくさんあります。

  • 仕組み: テレビを見るためのケーブルを使ってインターネットにつなぎます。多くの場合、途中までは光ファイバーで、お家に入る最後の部分だけテレビの同軸ケーブルを使っています。
  • 使い心地: ネットサーフィンや動画視聴には十分な速さが出ます。応答速度(Ping値)もホームルーターより速いので、一般的なオンラインゲームなら楽しめます。ただ、写真や動画を送る「上り」の速度は、少し控えめになる傾向があります。
  • 料金と魅力: 料金は光回線と同じくらいか、少し高めなことも。でも、このサービスの本当の魅力は、たくさんの専門チャンネルが見られるテレビサービスとセットにすること。テレビ好きの方なら、セット割引でトータルの料金がとてもお得になります。お住まいのマンションによっては、すでに設備が入っていて無料で使える場合もありますよ。
  • おすすめポイント: テレビのサービスとして始まった経緯から、光回線がまだ来ていない地域でも広くカバーしているのが最大の強みです。

2. 衛星インターネット(Starlink)

空に浮かぶたくさんの人工衛星を使って通信する、未来的なインターネットです。

  • 仕組み: 地球のすぐ近くを飛んでいる数千個の小さな人工衛星と、お庭やベランダに置いた専用のアンテナが直接通信します。これまでの衛星通信と違って、地球との距離がとても近いので、やりとりのタイムラグがぐっと少なくなりました。
  • 料金: 最新技術だけあって、少しお値段は高めです。最初にアンテナなどの機械を買うのに34,800円から55,000円ほどかかります。月々の料金は、ご自宅で使うプランで6,600円です。
  • 使い心地: 速度はとても速く、動画もサクサク見られます。ただ、応答速度(Ping値)は光回線には及ばないため、一瞬の反応が勝負を分けるようなプロ級のオンラインゲームには、まだ少し不向きかもしれません。また、とても強い雨や雪が降ると、少しだけ通信が不安定になることがあります。
  • おすすめポイント: このサービスの真価が発揮されるのは、山奥や離島など、他のどんなインターネットも届かない場所です。まさに「最後の切り札」。災害で地上の線がダメになった時の備えとしても、これ以上ないほど頼りになります。

3. モバイルWi-Fiルーター

スマホのように持ち運べる、小さなインターネット基地局です。

  • ホームルーターとの違い: 一番の違いは、バッテリーで動くこと。カバンに入れておけば、いつでもどこでもパソコンやタブレットをインターネットにつなげます。
  • 使い心地と注意点: お家で使うこともできますが、同時に何台もつないだり、一日中動画を見続けたりすると、据え置きタイプのホームルーターほどの安定感は期待できないかもしれません。また、使いすぎると一時的に速度が遅くなることがあるので、家族みんなで使うメインの回線としては少し注意が必要です。
  • 料金: 楽天モバイルの「Rakuten WiFi Pocket」なら、楽天の電波が入る場所なら月々3,278円でデータ使い放題と、非常にお手頃です。
  • おすすめポイント: 一人暮らしで、家でも外でもインターネットをよく使う、という方にピッタリです。家族で使うメインの回線というよりは、個人のパートナーとして活躍してくれます。

第5章 結局どれがいいの?性能とお値段を丸ごとチェック!

ここまで色々な選択肢を見てきましたが、「結局、私にはどれが一番合っているの?」と思いますよね。この章では、それぞれのサービスを同じ土俵で比べて、あなたにピッタリの答えを見つけるお手伝いをします。

性能くらべっこ表

まずは、それぞれのサービスの得意・不得意が一目でわかるように、表にまとめてみました。

表1:インターネット代替サービス性能くらべっこ

サービス名どんなタイプ?動画視聴の快適さ (下り速度)写真を送る速さ (上り速度)ネットの反応の速さ (Ping値)データ量は?こんな使い方におすすめ
ドコモ home 5G置くだけWi-Fiとても快適ふつう少しゆっくり使い放題動画や在宅ワーク中心の方
ソフトバンクエアー置くだけWi-Fi快適少しゆっくり少しゆっくり使い放題とにかく手軽に始めたい方
WiMAX +5G置くだけWi-Fi快適少しゆっくり少しゆっくり使い放題いろいろな会社から選びたい方
楽天ターボ置くだけWi-Fiとても快適速い速い使い放題楽天5Gエリアにお住まいの方
J:COM NET (1G)ケーブルテレビ快適速い速い使い放題テレビもネットも楽しみたい方
Starlink衛星インターネット快適ふつう少しゆっくり使い放題他に選択肢がない地域の救世主
モバイルWi-Fi持ち運びWi-Fiふつうふつう少しゆっくりプランによる外出先でよく使う一人暮らしの方

この表を見ると、例えば「ネットの反応の速さ」を重視するならケーブルテレビのJ:COMが良さそう、楽天の5Gエリアに住んでいるなら「楽天ターボ」がとても快適そう、といったことが分かりますね。

お財布と相談!3年間で支払う合計金額は?

月々の料金だけでなく、最初の費用やキャンペーンも全部考えて、「結局3年間でいくら払うことになるの?」を計算してみました。これを見れば、本当にお得なサービスがどれか分かります。

表2:3年間で支払う合計金額シミュレーション(2025年9月8日時点)

サービス名最初の費用機械代月々の料金(標準)キャンペーンなど1年後の合計2年後の合計3年後の合計3年間の実質月額
ドコモ home 5G3,850円73,260円4,950円88,260円101,050円139,990円178,930円4,970円
モバレコAir3,850円71,280円5,368円154,958円52,750円104,830円156,910円4,359円
カシモWiMAX3,300円27,720円4,818円55,720円87,591円 (2年)87,591円144,363円4,010円
楽天ターボ3,300円41,580円4,840円70,920円56,100円98,220円149,820円4,162円
J:COM NET (1G)3,300円0円5,280円20,000円46,660円109,980円173,300円4,814円
Starlink34,800円込み6,600円0円114,000円193,200円272,400円7,567円

注: この計算は、最初の費用、機械代、月々の料金を足してから、キャンペーンの割引額を引いて計算しています。一番お得な窓口から申し込んだ場合を想定しています。

この表を見ると、最初の1年だけならモバレコAirやJ:COMが安く見えますが、3年間トータルで見るとカシモWiMAXが一番お得、ということが分かります。特にホームルーターは、3年間使い続けることを前提に機械代が実質無料になるので、1年や2年でやめてしまうと、かえって高くついてしまうので注意が必要ですね。

もし途中でやめたくなったら?

生活スタイルが変わって、途中で解約したくなることもあるかもしれません。その時にかかる費用も知っておくと安心です。

表3:もし途中でやめたら?解約にかかる費用

サービス名契約期間の縛り解約金1年でやめた時の機械代の残り2年でやめた時の機械代の残り1年でやめた時の合計費用
ドコモ home 5Gなしほぼ0円48,840円24,420円48,840円
ソフトバンクエアーなしほぼ0円47,520円23,760円47,520円
WiMAX +5Gほぼなしほぼ0円9,240円0円9,240円
楽天ターボなしほぼ0円20,790円0円20,790円
J:COM NET1年か2年プランによるなしなしプランによる
Starlinkなし0円なしなし0円

この表で大切なのは、解約金が「0円」と書かれていても、機械代の分割払いが残っていると、それを支払う必要があるということです。特にドコモとソフトバンクエアーは、2年以内にやめると残りの機械代が高額になるので、長く使う予定の方に向いています。

第6章 あなたにピッタリはこれ!タイプ別おすすめプラン診断

さあ、いよいよあなたに一番合ったインターネットを見つける時間です。これまでのデータを基に、暮らしのスタイルに合わせたおすすめのプランをご提案します。

1. 都会で暮らす一人暮らし・二人暮らしの方へ

(主な使い方:動画サイト、ネットサーフィン、たまに在宅ワーク)

  • あなたへのおすすめ: 置くだけWi-Fi(ホームルーター)
    特に、料金と性能のバランスが良いWiMAX +5G(現金プレゼントが多い会社から申し込むのがお得)か、ドコモのスマホをお使いなら割引が効くドコモ home 5Gがおすすめです。
  • なぜなら: 難しい設定や工事が不要で、届いたらすぐに使える手軽さが、賃貸のお部屋に住む方にぴったりだからです。4Kのきれいな動画も問題なく楽しめます。ご自身のスマホの会社に合わせて選ぶと、通信費全体を節約できますよ。

2. ご家族で暮らしている方へ

(主な使い方:みんなで同時にスマホやタブレット、オンラインでの勉強、動画鑑賞)

  • あなたへのおすすめ: 安定感を重視して、高性能な置くだけWi-Fiドコモ home 5Gなど)か、もしお住まいの地域で使えるならケーブルテレビのインターネットJ:COMなど)が良いでしょう。
  • なぜなら: 家族みんなが同時にインターネットにつなぐと、回線には大きな負担がかかります。ケーブルテレビは有線なので、たくさんの機器をつないでも安定しやすいという強みがあります。どちらが良いかは、お住まいのエリアで使えるケーブルテレビのサービス内容と、置くだけWi-Fiの電波の入り具合を比べて決めるのがベストです。

3. 本格的なオンラインゲーマーやライブ配信をする方へ

  • あなたへのおすすめ: まずはもう一度、有線でつなぐ方法がないか探してみることを強くおすすめします。J:COMなどが提供する、ケーブルテレビ会社の光回線サービスが使えないか調べてみましょう。もし本当に有線が無理な場合の最終手段として、衛星インターネットStarlink)が選択肢になります。一般的な置くだけWi-Fiはあまりおすすめできません。
  • なぜなら: 一瞬の反応速度が勝敗を分けるゲームや、きれいな映像を配信するには、ネットの応答速度(Ping値)がとても速く、安定していることが絶対条件です。この厳しい条件を満たせるのは、やはり有線のインターネットです。Starlinkも選択肢にはなりますが、応答速度の面では少し妥協が必要になります。

4. 在宅ワークやオンライン授業が中心の方へ

  • あなたへのおすすめ: ビデオ会議で映像が途切れたりしないよう、通信の安定性が一番大切です。第一候補はケーブルテレビのインターネット。もし使えない場合は、信頼性の高いドコモ home 5Gが次におすすめです。
  • なぜなら: ビデオ会議の快適さは、実はダウンロードの速さよりも、自分の映像を送る「上り」の速さと、通信の安定性で決まります。物理的な線でつながっているケーブルテレビは、電波を使う置くだけWi-Fiよりも安定しているので、大事な会議の途中で固まってしまう、といった心配が少なくなります。

5. 地方や山間部、島などにお住まいの方へ

  • あなたへのおすすめ: 衛星インターネット(Starlink)が、他の選択肢を圧倒する、ほぼ唯一のベストな解決策です。
  • なぜなら: Starlinkは、まさにこのような場所で快適なインターネットを提供するために作られたサービスだからです。これまで「うちの地域は仕方ない」と諦めていた場所でも、暮らしががらりと変わるほどのインパクトがあります。料金は少し高めですが、他に代わりがない価値があります。

6. とにかく安く使いたい!価格最優先の方へ

  • あなたへのおすすめ: 3年間の合計金額で考えると、ソフトバンクエアー(モバレコAirという窓口経由)が最も経済的です。もしお住まいのマンションに 「J:COM In My Room」という設備があれば、無料で使える可能性があり、それが最強の選択肢になります。一人暮らしで楽天の電波が良い場所なら、月々3,278円で使い放題の モバイルWi-Fi(Rakuten WiFi Pocket)が一番安いです。
  • なぜなら: このタイプの方は、少しの使いにくさには目をつぶってでも、毎月の出費を抑えたいはず。絶対的な安さの楽天モバイルか、家庭で使いやすいモバレコAirか、物件についてくる無料サービスか、という視点で選ぶと良いでしょう。

第7章 契約前に最終チェック!後悔しないための3つのポイント

「これにしようかな」と心に決めたら、契約ボタンを押す前に、いくつか確認しておきたい大切なことがあります。これをやるだけで、後から「しまった!」となるのを防げますよ。

1. 契約前の最終確認リスト

  • 【置くだけWi-Fiを検討中の方】スマホで電波チェック!
    契約したい会社の電波が、あなたのお部屋でちゃんと入るか、ご自身のスマートフォンで確かめてみましょう。「Opensignal」や「Wi-Fiミレル」といった無料アプリを使うと、電波の強さを数字や色で確認できます。ルーターを置こうと思っている窓際で、しっかり電波をキャッチできるか見ておくと安心です。
  • 【ケーブルテレビを検討中の方】公式サイトで住所をピンポイント検索!
    J:COMなどの公式サイトには、住所を入力して利用できるプランを調べられる便利なツールがあります。これを使うと、あなたの住所でどんなプランが契約できるのか、もしかしたら無料で使える「In My Room」の対象物件か、といった詳しい情報が正確にわかります。

2. 大家さん・管理会社ともう一度お話ししてみませんか?

もし光回線の工事が、大家さんや管理会社さんの許可が理由でできなかった場合、伝え方を変えてもう一度お願いしてみる価値はあります。許可をもらいやすくなる、話し方のコツをご紹介しますね。

  • 言葉選びを優しく: 「大掛かりな工事ではなく、30分くらいで終わる簡単な作業ですよ」と伝えてみましょう。相手の心理的なハードルを下げることが大切です。
  • 建物を傷つけないことを強調: 「壁に穴は開けません。エアコンの管を通す穴など、今あるものを利用します」「もし壁に何かを留める必要がある場合も、後できれいに剥がせるテープで代用できます」など、建物を大切に考えていることを具体的に伝えます。
  • お金の心配をなくす: 「作業にかかる費用はすべて私が支払いますので、大家さんにご負担いただくことは一切ありません」とはっきり伝えましょう。
  • 元に戻す約束をする: 「もし私が引っ越す時には、ご希望であれば全部取り外して、元通りの状態に戻します」と約束することで、将来の心配を取り除いてあげましょう。
  • 大家さん側のメリットも伝える: 「インターネットが使えるようになると、このお部屋の魅力が上がって、次の入居者さんも見つかりやすくなりますよ」と、相手にとっての良い点を伝えるのも効果的です。

3. 安心してください。「8日間のお試し期間」があります

実は、どの通信サービスにも、契約してから8日以内であれば、理由を問わず一方的にキャンセルできる「初期契約解除制度」という法律で定められたルールがあります。

これは、あなたのための最後のセーフティネットです。例えば、置くだけWi-Fiを契約して実際に家で使ってみたら、「思ったより電波が弱くて使えない…」なんてことがあっても、この制度を使えば解約金なしでキャンセルできます。ただし、契約の事務手数料や、キャンセルするまでの数日分の料金はかかる場合があるので、その点は覚えておいてくださいね。

最後に

いかがでしたか?

「光回線の工事ができない」と聞いた時は、目の前が真っ暗になったような気持ちだったかもしれません。でも、この記事を読んで、たくさんの選択肢があること、そして、あなたにぴったりの解決策が必ず見つかることを感じていただけたなら、とても嬉しいです。

それぞれの方法には、良いところもあれば、少しだけ我慢が必要なところもあります。

  • 置くだけWi-Fiは、手軽で速いけれど、ネットの反応速度や、3年縛りのような料金体系には少し注意が必要。
  • ケーブルテレビは、安定感があって安心だけど、性能面では少しだけ妥協が必要なことも。テレビ好きには最高のパートナーです。
  • 衛星インターネットは、どんな場所でもつながる夢のような技術ですが、その分、お値段も少し夢のようです。

最終的にどれを選ぶかは、「あなたがインターネットに何を一番求めるか」で決まります。

大切なのは、広告の派手な数字に惑わされず、この記事でお伝えしたような「3年間の合計金額」や「実際の使い心地」、「もしもの時の解約条件」といった視点から、あなたの暮らしに寄り添ってくれるパートナーを冷静に選ぶことです。

この情報が、あなたの不安を解消し、自信を持って新しいインターネット生活への一歩を踏み出すための、温かい道しるべとなれば幸いです。

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